
デザインの基盤となったのは、1950年代から60年代にかけてフランス軍の山岳部隊が使用していたスモック「Mle50」です。
このスモックは、寒冷地での防寒着として兵士たちに支給されていました。
本体はシンプルなプルオーバーで、装飾はほとんどありませんが、その構造には合理性が詰まっています。
まず注目すべきは、ゆったりとしたシルエットです。
重ね着を前提としているため、ミッドレイヤーやインナーを調整することで、さまざまな環境に柔軟に対応できます。
また、フロントにボタンやジッパーがないため、風の侵入を防ぎ、より高い保温性を実現するデザインとなっています。
現代のアウトドアウェアのように多機能ではありませんが、シンプルなデザインだからこそ使いやすさが際立っています。
アクティブなシーンから日常生活まで、あらゆる場面に適応できる普遍的な魅力を備えています。
このスモックを基に、現代の素材や仕様を取り入れてアップデートしました。
ウエスト部分には、本体と同じ生地を使用した紐を備えています。
小さなコードストッパーが付いており、フィット感を簡単に調整できます。
絞った際に余った紐は、リボン結びなどでまとめるとすっきりと収まります。
裾には2mmのゴムコードが通してあり両脇裾部分で調整が可能です。
【フィット感の調整と動きやすさの向上】
スモックは、ゆったりとしたシルエットが特徴ですが、ウエストの紐を使うことでフィット感を自由に調整できます。
紐を締めると体にフィットし、動きやすさが向上します。
一方で、緩めることでリラックスした着心地を楽しむこともできます。
特にアクティブなシーンでは、衣服のズレを防ぎつつ、快適な着用感を維持できるのが魅力です。
【防風および防寒効果の向上】
ウエスト紐や裾のゴムコードを適度に絞ることで、衣服内部の暖かい空気を逃がしにくくし、裾からの冷気の侵入を防ぎます。
風の強い稜線や冷え込む朝晩など、環境に応じて調整ができるため、より快適に過ごすことができます。
この工夫により、レイヤリングの効果も向上し、防寒性能を最大限に引き出すことが可能になります。
【シルエットのアレンジとスタイルの自由度】
ウエストの絞り具合や裾のゴムコードを絞る事によってシルエットの印象が大きく変わるのも、スモックの魅力の一つです。
ウエスト紐をしっかりと絞ることでウエストラインを強調し、すっきりとしたシルエットを作り出すことができます。
裾のゴムコードを絞めることによりバルーンシルエットに変化します。
同じ一枚のスモックでも、シチュエーションや気分に応じてさまざまな着こなしが楽しめます。
・鎌底部分のベンチレーション
・ポケッタブル機能
【RIDGE MOUNTAIN GEAR リッジマウンテンギア】